材質は硬質ガラスが適度なこしがあり移植には向いています。ドラモンド社のマイクロサンプリングピペット(200μl容)がその一例です。また、形状は先曲りを推奨している研究者もいます。これはピペットが曲がっていることで卵管采への挿入が容易となるためです。
卵子の移し替えなどの作業には、より柔らかいガラス(ドラモンド社のヘマトクリット管)が適当です。
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最近は吸入麻酔(イソフルラン)が主流になってきています。注射薬よりも覚醒が早いのは大きな利点ですし、卵巣嚢の血管が収縮するのでボスミンを用いなくても出血することがほとんどありません。
ペントバルビタールなど向精神薬は、その管理・取り扱いが厳しくなってきております。また。非医薬品グレードの化合物(エーテルなど)の使用は妥当性などを動物愛護の観点からも判断を慎重に行わなければなりません。引火性もありますので、最近ではあまり推奨されるものではありません(施設によっては使用禁止といったところもあります)。 また、吸入麻酔におけるチューブの存在が手術の操作性に影響することを懸念する人もいるようですが、マスクの手前のチューブをマグネット付のクリップではさみマグネットを加温版に付けるとチューブの影響は少なくなります。 なお、三種混合麻酔とその拮抗剤の利用も多くなっているようです。 経験上は出産後7日目まで可能です。この場合は、里親の子供たちはすべて取り除き、里子のみを哺育させることが必要です。
Q37:マウスを連続同居で繁殖をしています。より効率的に生産するために早期に雄を雌から離して別の雌と交配させたいのですが、毎朝プラグを確認する余裕もありません。プラグを確認する以外に、何か良い交尾確認・妊娠診断法はありませんか?
古くから膣内に綿棒を挿入して胎盤徴候(出血を確認する)を検出する方法が知られていますが、より簡便な方法としては、触診による妊娠診断が可能です。妊娠10日目を過ぎると数珠状に配列した胎児を触ることができます。 マウスを保定して、親指と人差し指で腹側と背中側から挟むように子宮の位置を探ってください。小豆大の胎児が数珠状に連なっているのがわかります。慣れてくると胎児数も知ることが出来ますので練習してみてください。雌のお腹が大きくなってから雄を離すよりも5日〜7日は早期に雄の有効利用が可能です。 |